屋台・小規模居酒屋の収入はいくら?夫婦2人で月61万円を手元に残す損益の考え方
屋台や小規模居酒屋の実際の収入をリアルな数字で解説。月売上234万円から手残り61万円を実現する原価率・人件費・損益シミュレーションの考え方を紹介します。
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「飲食店を開きたいけど、実際いくら残るのか分からない」——そんな不安を抱えながら開業を迷っている方は多いのではないでしょうか。
特に屋台や小規模居酒屋は初期費用を抑えやすい反面、「本当に生活できるのか」がイメージしにくいですよね。この記事では、夫婦2人・20席の居酒屋を例に、リアルな数字で損益のしくみを解説します。
月売上234万円、手残りはいくら?リアルな数字で見る損益
まず結論から。夫婦2人・20席・週1定休で経営した場合のモデルケースを見てみましょう。
ディナー(客単価3,000円・25名・1.5回転・稼働率8割) → 1日売上 約7.5万円
ランチ(客単価1,000円・15名) → 1日売上 約1.5万円
合計で1日9万円、月26営業日で月売上 約234万円です。
ここから主なコストを差し引くと——
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 原価(食材費)32% | 約75万円 |
| 人件費(アルバイト2人・時給1,100円・6時間×26日) | 約34万円 |
| 家賃・光熱費・消耗品など | 約64万円 |
| 手残り | 約61万円(利益率26%) |
月61万円。夫婦2人で割れば1人あたり約30万円です。決して高くはありませんが、「本当に残るのかゼロなのか」の不安を数字で把握できるだけで、開業判断は大きく変わります。
原価率32%のカラクリ——ランチとディナーで違う
飲食店の原価率の目安は一般的に30〜35%と言われますが、実はランチとディナーで性質が異なります。
- ディナー:お酒が出るためドリンク原価が低く、全体の原価率を下げやすい
- ランチ:フードのみで構成されることが多く、原価率が高くなりやすい
両方を合わせた平均として32%前後を目安にすると現実的です。
屋台の場合、冷蔵設備が限られるため「冷蔵庫の代わりに氷でどぶ漬け冷却」など制約の中での工夫が必要です。こうした制約は逆に、仕込みを最小化するメニュー設計のきっかけにもなります。
素材の品質を少し上げて、味付けをシンプルにする。これが屋台の看板メニューづくりの王道です。複雑な調理工程が不要なぶん、スタッフへの教育コストも下がります。
屋台・小規模店が陥りやすい「一見さん依存」の罠
損益シミュレーションで見落とされがちなのが、売上の安定性です。
屋台や小規模居酒屋は立地・天候・曜日の影響を強く受けます。「今日は雨だったから客が来なかった」「祝日前は混んだけど翌週は閑散期」——こうした波があると、月の売上が読めず資金繰りが不安定になります。
その根本的な原因は、一見さん比率が高く、リピーターが定着していないことです。
実際に売上が安定している小規模店に共通しているのは、「また来たい」と思わせるしかけが意図的に設計されているという点です。
音楽イベントへの出店やSNS発信など、店の外に接点をつくることで、来店前からファンになってもらう動線が生まれます。一度接点を持った人が「そういえばあのお店、また行ってみよう」と思ってくれる状況をどれだけ作れるかが、安定経営のカギです。
リピーターを増やすために今日からできること
開業前・開業後を問わず、以下の3つを意識してみてください。
① 損益シミュレーションを先に作る ランチ・ディナー別に客単価・回転数・原価率を試算し、「手残りいくらなら生活できるか」を逆算してから価格設定を決める。感覚ではなく数字で動く習慣が経営を安定させます。
② 看板メニューは素材で勝負する 仕入れ先を複数比較し、調理を最小限にしても美味しいと感じる素材を選ぶ。シンプルなメニューは再現性が高く、スタッフが変わっても品質がブレません。
③ 来店以外の接点を意図的に設計する イベント出店・SNS・口コミなど、店の外でリピーター候補と出会う機会をつくる。「知ってはいたけど行ったことがない」を「行きたい」に変える接点設計が集客コストを下げます。
まとめ
屋台や小規模居酒屋は、コストをコントロールすれば夫婦2人で月61万円の手残りを実現できる可能性があります。ただし、それを毎月安定させるには一見さん依存から脱却し、リピーターを増やすしくみが欠かせません。
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