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お祭り屋台で3時間・68,000円の売上を出すための商品設計と原価管理の実践ガイド
売上・経営改善

お祭り屋台で3時間・68,000円の売上を出すための商品設計と原価管理の実践ガイド

屋台出店で利益を最大化するには商品ラインナップと原価設計が鍵。生ビール78%の落とし穴から客単価アップの方法まで、実際の数字で解説します。

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お祭り屋台で3時間・68,000円の売上を出すための商品設計と原価管理の実践ガイド

「せっかくお祭りに出店したのに、疲れた割に手元にお金が残らなかった…」

そんな経験をされた飲食店オーナーの方は少なくないはずです。屋台出店は短時間で大きな売上が狙えるチャンスですが、何も考えずに臨むと体だけが疲れて利益がほとんど残らない、という結果になりがちです。

この記事では、実際の出店データをもとに「どの商品に注力するか」「どう原価を設計するか」を具体的に解説します。


生ビール"頼りすぎ"が利益を圧迫する

屋台で最もよく売れるのは、やはり生ビールです。実際のデータでも、1回の出店で販売した全ドリンクのうち約78%が生ビールでした。集客力は間違いなくナンバーワンです。

しかし、生ビールは原価が高い商品でもあります。1杯あたりの原価は約210〜220円。500円で販売したとしても原価率は40〜44%に達します。飲食店の一般的な原価率目安(30%前後)と比べると、明らかに高コスト商品です。

「生ビールが売れているから儲かっている」と感じても、実際には利益率の低い商品ばかりが出ていた、という状況に陥りやすいのが屋台出店の落とし穴です。

生ビールは「集客のフロントエンド商品」と割り切って考えることが大切です。お客様を引き寄せるための看板商品として活用しながら、利益はほかの商品で稼ぐという設計が必要です。


利益を作るのはカクテル類の"セット訴求"

では、利益を稼ぐ商品は何か。答えはハイボール・レモンサワー・梅酒などのカクテル類です。

これらは生ビールに比べて原価率が低く抑えやすいため、1杯売れるごとの利益が大きくなります。ただし課題もあって、お祭りの雰囲気では「とりあえずビール」というお客様が多く、カクテル類は放っておくと売れにくい傾向があります。実際のデータでも、ハイボール・梅酒・レモンサワーの合計売上は全体の約23%にとどまっていました。

ここで有効なのがセット訴求です。

  • 「生ビール+おつまみセット」で客単価を上げる
  • 「2杯目はレモンサワー半額」など次の一杯をカクテルに誘導する
  • メニューボードにカクテル類を目立つ位置で見せる

七味唐辛子の屋台で「お客様の好みに合わせてその場でブレンドしてくれる」サービスが人気を集めるように、"自分だけのもの"という体験が購買意欲と単価を高めます。ドリンクでも「今日の気分でサワーにしますか?甘め・辛めどちらが好きですか?」と一声かけるだけで、カクテル類への誘導がしやすくなります。


目標数値の設定と"見えないコスト"の管理

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屋台出店で利益を残すためには、出店前に具体的な数値目標を設定しておくことが不可欠です。

例:3時間出店の目標設計

項目目標
販売杯数200杯
売上目標100,000円
原価率目標35%以内

目標を決めたら、販売数をリアルタイムで把握する仕組みを用意しましょう。使用したカップの数をカウントするだけでも、「残り1時間で目標の何割達成か」が一目でわかります。

もう一つ、多くのオーナーが見落としがちなのが準備・片付けの労働コストです。3時間の販売のために、前後で2〜3時間の準備・撤収作業が発生することも珍しくありません。アルバイトを雇えばその人件費も発生します。実際の事例でも、バイト代5,000円を支払った後の手残りは68,600円でした。

「売上は高かったのに手残りが少ない」という結果を防ぐために、出店前に以下を整理しておきましょう。

  • 準備・片付けを担当するスタッフの人数と役割を決める
  • 仕込みをできる限り前日までに終わらせ、当日の準備時間を短縮する
  • 販売に集中できる時間を最大化するオペレーションを設計する

屋台の一期一会を"常連客"に変える

せっかく屋台で多くのお客様と接点を持てたのに、そのまま終わってしまうのはもったいないです。お祭りで初めてあなたのお店の味を知ったお客様は、実は最も常連化しやすい層でもあります。

屋台でできる常連化のアプローチとして、デジタルクーポンの活用があります。「お店でもこの味が楽しめます。来店特典クーポンです」と一声かけながらQRコードを渡すことで、屋台での出会いを実店舗への再来店につなげることができます。

また、友人紹介の仕組みを組み合わせると効果が広がります。屋台に来てくれたお客様が友人・知人を紹介してくれることで、口コミが自動的に広がっていきます。

イベント限りの売上を、継続的な再来店収益に変換することが、屋台出店の本当の価値です。


まとめ

お祭り屋台で利益を残すポイントをまとめます。

  1. 生ビールは集客商品と割り切る — 原価率78%の壁を理解した上で、フロントエンド商品として活用する
  2. カクテル類のセット訴求で客単価を上げる — 全体の23%にとどまるカクテル売上を意識的に伸ばす
  3. 数値目標とリアルタイム計測を用意する — 200杯・10万円など具体的なゴールを決めてから臨む
  4. 見えないコスト(労働・人件費)を事前に設計する — 準備・片付けの効率化が実質利益を左右する
  5. 屋台の出会いを常連化につなげる — デジタルクーポンや紹介機能で一度限りの接点を継続関係に変える

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