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値上げしても客離れしない飲食店の戦略|3%値上げで年180万円の利益増も
売上・経営改善

値上げしても客離れしない飲食店の戦略|3%値上げで年180万円の利益増も

原価高騰で値上げを迷う飲食店オーナー必読。商品を3カテゴリに分けて値上げ幅を変えるだけで、客離れを最小化しながら利益を守れます。具体的な数字と手順をわかりやすく解説。

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値上げしても客離れしない飲食店の戦略|3%値上げで年180万円の利益増も

「値上げしたらお客さんが来なくなる気がして……」

そう思って、原価が上がっても値段を据え置いたままにしていませんか?実は、正しいやり方で値上げすれば、客離れは思っているよりずっと小さく抑えられます。この記事では、飲食店オーナーがすぐに実践できる「客を逃がさない値上げの手順」を、具体的な数字とともにお伝えします。


値上げは「怖いもの」ではなく「計算できるもの」

多くのオーナーさんが値上げを怖がる理由は、「どれくらいお客さんが減るかわからない」からだと思います。でも実は、値上げの安全ラインは数字で出せます。

3%値上げをした場合、客数が4%以上減らなければ利益はトントン以上です。

たとえば焼肉店(60席・客単価6,000円・月商500万円)で全品3%値上げすると、月+15万円・年間+180万円の利益増になります。しかもこの増加分はほぼ丸ごと利益に乗ります。

月830人のお客様が月794人(4%減)になってもトントン。つまり「36人以上減らなければ値上げしたほうが得」ということです。

こうして数字に置き換えると、漠然とした「怖さ」が「判断できる経営課題」に変わります。まず自店の損益分岐点を計算することが、値上げの第一歩です。


全商品を3つに仕訳して、値上げ幅を変える

値上げで失敗するお店の多くは、「一律で○%上げる」をやってしまいます。それより効果的なのが、商品を3つのカテゴリに分けて、それぞれ値上げ幅を変える方法です。

カテゴリ①:比較される定番商品(値上げ幅:2%以内)

生ビール、カツ丼、ランチの日替わり定食など、お客様が「だいたいこのくらいの値段」と頭に入っている商品です。競合と比べられやすいため、値上げは最小限に抑えます。

カテゴリ②:うちだけの独自商品(値上げ幅:5〜8%)

自家製タレ、産地直送の食材、オリジナルコース料理など、あなたのお店にしかないメニューです。他と比較できないため、多少値段が上がっても「そういうもの」と受け入れてもらいやすいです。値上げの主力はここです。

カテゴリ③:その他の商品(値上げ幅:3%前後)

上記2つに当てはまらない一般的なサイドメニューや飲み物などです。

この仕訳をするために必要なのは、レジデータか伝票3日分だけです。今週末にでも試してみてください。

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「値段変更」ではなく「メニュー改定」として伝える

値上げのタイミングと伝え方も、客離れに大きく影響します。

おすすめは、季節メニューの切り替えや食材のリニューアルに合わせて値上げすることです。「値段が上がった」ではなく「メニューがよくなった」と受け取ってもらえます。

また、独自商品の値上げと同時に、産地・製法・こだわりをメニューに書き加えてみてください。「なぜこの値段なのか」が伝わると、お客様は納得感を持ちます。

実際に、ある和菓子屋では大福を162円から216円(33%値上げ)に変更しましたが、売上は維持されました。スタッフ自身が「安すぎた」と証言するほど、価値に見合った価格設定になったからです。

一方、チェーン大手のかつやは3年3ヶ月で5回、合計143円の値上げを実施しました(539円→682円)。その結果、2026年1〜3月の客数は前年比94.4%まで低下しています。値上げ自体より、顧客との関係を維持する施策がいかに大切かを示す事例です。


値上げ後こそ、リピーターを大切にする

値上げ後に一番気をつけたいのは、「常連さんが静かに来なくなること」です。値上げに気づいて不満を感じても、ほとんどのお客様は何も言わずに足が遠のきます。

だからこそ、値上げのタイミングに合わせて既存のお客様に感謝を伝え、再来店のきっかけを作ることが大切です。

具体的には:

  • 値上げ前後の数字を記録する:客数・客単価・月次売上を記録し、損益分岐点と照らし合わせましょう
  • 常連さんへのフォローを手厚くする:次回来店につながるデジタルクーポンをお渡しするなど、「また来たい」と思ってもらえる接点を作る
  • 口コミで新規客を補う:値上げで多少客数が減っても、紹介や口コミで新しいお客様が来てくれれば補えます

まとめ:値上げは「値段を上げること」ではなく「価値を正しく伝えること」

値上げで大切なのは、いきなり全品を上げることではありません。

  1. 全商品を3カテゴリに仕訳して、値上げ幅を変える
  2. 季節メニュー改定に合わせて「価値向上」として伝える
  3. 値上げ後はリピーターを手厚くフォローして客離れを防ぐ

この3ステップを踏むだけで、値上げは「怖いもの」から「経営を立て直す手段」に変わります。

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