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ラーメン屋の原価率が35〜40%超でも利益を残す5つのコスト管理術
売上・経営改善

ラーメン屋の原価率が35〜40%超でも利益を残す5つのコスト管理術

繁盛しているのに手元にお金が残らない——その原因は原価率の放置にあります。棚卸し・FL比率・ミックスマージン戦略を使った実践的なコスト管理術を解説します。

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ラーメン屋の原価率が35〜40%超でも利益を残す5つのコスト管理術

「席は埋まっている。売上も悪くない。なのに、月末に通帳を見ると全然お金が残っていない……」

ラーメン屋さんを経営するオーナーから、こういったお悩みをよく耳にします。実は、これはあなただけの問題ではありません。こだわりのスープを追求するラーメン店では、原価率が35〜40%を超えることも珍しくなく、一般的な飲食店の目標である30%を大幅に上回るのが業界の現実です。

繁盛しているのに利益が残らない——その原因を「なんとなく」で済ませていると、気づいたときには手遅れになりかねません。この記事では、今日から実践できるコスト管理の具体的な方法を順を追って解説します。


まず知っておきたい「FL比率」という考え方

飲食店の経営指標として最も重要なのが「FL比率」です。FはFood(食材費)、LはLabor(人件費)を指し、この2つを合計した金額が売上に対して何パーセントを占めるかを示します。

FL比率の目標は売上の60%以内が業界の目安です。たとえば月商300万円の店舗なら、食材費+人件費を180万円以内に抑える必要があります。

ところがラーメン店の場合、こだわりのスープ・国産食材・長時間仕込みなどが重なると、食材費だけで売上の35〜40%を超えることがあります。人件費と合わせると FL比率が70〜75% に達するケースもあり、残った25〜30%から家賃・水道光熱費・その他経費を払うと、手元に残る利益は売上の10%未満——月商300万円でも利益30万円以下、という状況になってしまいます。


H2-1|月1回の棚卸しを「週1回」に変えるだけで原因が見つかる

原価率を正確に把握するには「棚卸し」が欠かせません。基本は月末に全食材の在庫量を記録し、以下の計算式で今月の使用原価を算出します。

今月の食材使用額 = 先月末在庫 + 今月仕入れ額 − 今月末在庫
原価率 = 今月の食材使用額 ÷ 今月の売上

ただし、月1回では「何が原因で原価率が上がったのか」を後から特定するのが難しくなります。

原価率が高い月は、棚卸しを1週間単位に短縮してみてください。 週ごとに数字を見ると「この週に豚骨の仕入れ単価が上がっていた」「この週は廃棄が多かった」といった原因を素早く発見できます。Excelで簡単な棚卸し表を作り、先月残・今月仕入れ・今月残の3列を管理するだけで十分です。


H2-2|毎日5分でできる「売上と仕入れの突き合わせ」習慣

棚卸しは月次・週次の管理ですが、日々の習慣として最も効果的なのが「売上と仕入れ伝票の毎日突き合わせ」です。

やり方はシンプルです。

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  1. その日の売上レジ締め金額を記録する
  2. その日に届いた仕入れ伝票(シール金額)を記録する
  3. 週単位・月単位で累計して原価率を算出する

これを続けることで「今月の原価率がすでに38%を超えている」という異常を月末前に把握でき、早めに対策を打つことができます。FL比率が60%を超えたタイミングで即座に原因調査——この習慣を持っているオーナーと持っていないオーナーでは、年間の利益に大きな差が出ます。

また、忘れがちなのが光熱費のチェックです。水道・ガスのメーターを毎日確認することで、「スープの炊き過ぎ」「閉店後の消し忘れ」といった異常をその日のうちに発見できます。月末に請求書を見て驚く前に、日々の小さな確認が大きな節約につながります。


H2-3|サイドメニューで利益を底上げする「ミックスマージン戦略」

ラーメン単品の原価率が高いことは、ある意味「しかたない」部分もあります。問題はそれを放置することです。

ここで活用したいのがミックスマージン戦略——原価率の低いメニューと組み合わせて、店舗全体の平均原価率を下げる考え方です。

メニュー原価率の目安
こだわりラーメン35〜40%超
餃子20〜25%程度
チャーハン20〜25%程度
ビール・レモンサワー20〜25%程度

餃子1人前やビール1杯を追加してもらうだけで、その卓のミックス原価率はぐっと下がります。「ラーメン+餃子+ビール」のセット訴求を強化するだけで、客単価と利益率を同時に改善できるのです。

おすすめの施策としては以下が挙げられます。

  • テーブルポップで「餃子セット」をわかりやすく訴求する
  • 「餃子ビールセット」など名前をつけてメニューの目立つ場所に配置する
  • スタッフが注文取りの際に「餃子はいかがですか?」と一言添える

これだけで客単価が数百円上がれば、月商ベースでは数十万円の売上増加につながることもあります。


まとめ:コスト管理と再来店の両輪で利益を守る

ラーメン屋の収益改善は、コスト削減だけで完結しません。どれだけ原価率を1〜2%下げても、客数が減れば元も子もありません。

今日からできることをまとめます。

  • 棚卸しは月1回→原価率が高い月は週1回に短縮して原因を素早く特定する
  • 毎日5分、売上と仕入れ伝票を突き合わせてFL比率を把握する
  • 餃子・お酒など原価率20%台のサイドメニューを積極訴求してミックスマージンを改善する
  • 水道・ガスメーターを毎日チェックして光熱費の異常をその日のうちに発見する

そして忘れてはならないのが、既存のお客様に繰り返し来てもらう仕組みです。新規集客より再来店促進のほうが、コストをかけずに売上を底上げできます。コスト管理で利益の「出口を締める」と同時に、再来店で「入口を広げる」——この両輪があってはじめて、繁盛店が利益を残せる体質になります。

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