デリバリー導入店が見落としがちなリピーター獲得の3ステップ|飲食店CRM活用術
デリバリー・店内接客・SNSをバラバラに運用していませんか?リピーター獲得につながる一貫した顧客体験設計とCRM活用法を、具体的な数字とともに解説します。
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「デリバリーを始めたのに、なぜかリピーターが増えない…」
そう感じているオーナーさんは、少なくありません。デリバリーを導入し、SNSも更新し、店内接客にも気を配っている。それぞれの施策は頑張っているのに、なぜかお客様が「また来たい」「また頼みたい」と思ってくれない。
この記事では、その原因と解決策を3つのステップに整理してお伝えします。
ステップ1|デリバリーを「新規客の入口」として設計する
デリバリーを導入すると、店内オペレーションとはまったく別の業務が発生します。注文管理・梱包・受け渡し対応…これらをこなすだけで手いっぱいになってしまい、「デリバリーで来てくれたお客様をどう常連にするか」まで考える余裕がなくなりがちです。
しかし、デリバリーを「一回売り切り」で終わらせるか、「リピーターへの入口」にできるかは、最初の設計次第です。
個人店・小規模店がデリバリーサービスを選ぶ際に意識したいのが、「実店舗への来店を促す仕組みがあるか」という視点です。デリバリーで商品を気に入ってもらったお客様に「実はお店でも食べられますよ」と案内できる流れを作ることで、オンラインのお客様をリアル来店につなげることができます。
デリバリーの袋の中にひと言添えるだけでも変わります。たとえば「初来店の方限定クーポン」をデジタルクーポンとして案内するだけで、次の行動を自然に促せます。
ステップ2|店内接客の「感動レベル」がリピートを決める
店内に来てくれたお客様に対して、どこまでの体験を提供できているでしょうか?
顧客満足度の調査によると、「また来たい」というリピート行動につながるのは「感動した・非常に良かった」レベルの体験だけであることが明らかになっています。「まあまあ良かった」「普通だった」という中途半端な満足度では、リピートにはほとんど結びつかないのです。
では、感動レベルの体験とは何か?特別な設備や豪華なサービスが必要なわけではありません。基本的なことを徹底するだけで十分です。
接客の優先順位として押さえておきたいのが、「今いるお客様への対応を最優先にする」という原則です。繁忙時に電話対応やデリバリー作業に気を取られ、目の前のお客様への料理提供が遅れる…これは感動どころか、不満を生む原因になります。
- 今滞在中のお客様への対応(最優先)
- 料理の提供・クオリティ管理
- 片付け・次のご案内
この順序を守るだけで、体験品質は確実に上がります。繁忙期だからこそ、仕組みで対応品質を守ることが大切です。
ステップ3|SNSは「6ヶ月・月20本」を最低ラインに設計する
SNSを活用している飲食店でも、実際に店舗への集客につながっている店舗は1割にも満たないというのが現実です。フォロワーはいるのに来店につながらない、という状況に陥っている店舗が大多数です。
その原因のひとつが、「短期間で結果を求めてしまうこと」です。SNSマーケティングは、最低でも6ヶ月のデータ蓄積がなければ効果の判断ができません。何が反応されているのか、どの投稿が来店動機になっているのかを把握するには、継続的な投稿と分析が必要です。
目安として、月20本・6ヶ月継続を最低ラインとして設定しましょう。
さらに効果を高めるコツは、「商品開発」と「SNS投稿」をセットで設計することです。新メニューを作るときに「これをどう投稿するか」を同時に考えることで、投稿のネタ切れを防ぎ、来店動機のある発信ができます。
- 季節限定メニュー → 仕込みの様子をリール動画で投稿
- 新デザートの開発 → 「完成したらお知らせします」と予告して期待感を作る
- スタッフのこだわり紹介 → お店のファンを増やす人間味のある投稿
こうした継続的な発信の積み重ねが、「一度来たお客様が思い出してくれる」状況を作り出します。
まとめ|一度きりの体験を、継続的なリピートへ変える
デリバリー・店内接客・SNS。これらの施策はそれぞれ独立していても、最終的なゴールはひとつです。「お客様にまた来てもらうこと」。
- デリバリーは実来店につながる設計を意識する
- 店内では感動レベルの体験を目の前のお客様に届ける
- SNSは6ヶ月・月20本を基準に商品開発とセットで設計する
そして、こうした体験の後に自動でフォローアップできる仕組みがあれば、一度きりの感動体験が継続的なリピートへと変わります。退店後のお礼メール、タイミングを見計らったクーポン配信、再来店を促すリマインド…こうした自動フォローをCRMで仕組み化することが、個人店・小規模店のリピーター戦略には欠かせません。



