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廃業より事業承継・M&Aを選ぶ飲食店が増加中——売却価格の計算式と3つの成功ポイント
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廃業より事業承継・M&Aを選ぶ飲食店が増加中——売却価格の計算式と3つの成功ポイント

後継者不在で廃業を悩む飲食店オーナー必読。売却価格の基本計算式や公的支援機関の活用法、承継後トラブルを防ぐ3つのすり合わせ項目をわかりやすく解説します。

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廃業より事業承継・M&Aを選ぶ飲食店が増加中——売却価格の計算式と3つの成功ポイント

「子どもに継がせるつもりだったが、本人が乗り気でない」「体力の限界が近づいているのに、引き継いでくれる人がいない」——そんな悩みを抱える飲食店オーナーは、全国に数えきれないほどいます。

しかし、廃業は本当に唯一の選択肢なのでしょうか。長年育ててきた味・スタッフの雇用・地域に根ざした常連客との絆。それらをまるごと次の世代に渡す「事業承継・M&A」という道が、いま注目されています。

なぜ今、飲食店の事業承継が急務なのか

2025年、団塊世代が一斉に75歳を超えたことで、全国約120万社の中小企業が廃業・倒産のリスクにさらされていると言われています。このまま廃業が続けば、650万人の雇用22兆円のGDPが失われる恐れがあるというデータもあります。

飲食業は特にその影響を受けやすい業種のひとつです。個人店や家族経営の店舗は後継者を社外から探しにくく、「店を売る」という発想自体がなかったオーナーも少なくありません。

しかし実際には、あなたのお店が長年培ってきた「常連客との関係」「スタッフのチームワーク」「地域での知名度」——これらはすべて、買い手にとって魅力的な価値(=のれん)です。廃業を選ぶ前に、まずその価値を正しく知ることが大切です。

自分の店はいくらで売れる?売却価格の計算式

「うちみたいな小さな店が売れるわけない」と思っていませんか?実は、飲食店の売却価格には基本的な計算式があります。

売却価格の目安 = 純資産 +(営業利益 + 減価償却費)× 3年分

たとえば、純資産が500万円、年間の営業利益が200万円、減価償却費が100万円の店舗であれば、次のように計算できます。

500万円 +(200万円 + 100万円)× 3 = 1,400万円

さらに、以下の3つの要素があれば、この基本価格の1.5〜2倍の評価も狙えます。

  1. 将来性(立地・エリアの成長性、リピーターの多さ)
  2. 専門性(独自のレシピや技術、仕入れルート)
  3. 希少性(その地域では他にない業態や食材の取り扱い)

つまり、常連客が多く、安定したリピート来店がある店舗ほど、売却価格は高くなるのです。

まずはこの計算式でご自身の店の概算価格を出してみてください。「廃業するより売ったほうがいい」という現実が見えてくるかもしれません。

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無料で使える公的支援機関「事業引継ぎ支援センター」

「M&Aって、大きな会社がやるもの。費用もかかるんでしょ?」——そう思っているオーナーに知ってほしいのが、経済産業省が設置した事業引継ぎ支援センター(各都道府県に設置)です。

民間のM&A仲介会社では採算が合わないような小規模店舗でも、完全無料で相談・マッチング支援を受けられます。実績も確かで、たとえば福岡県内だけで2023年度に106社の引き継ぎを支援しています。

相談から成約まで時間がかかるケースも多いため、「まだ先の話」と思わず、60〜70代に差し掛かった段階で早めに動き出すことが重要です。準備期間が長いほど、条件の良い買い手を見つけやすくなります。

窓口は「事業引継ぎ支援センター + 都道府県名」で検索すると見つかります。まず話を聞くだけでも、選択肢が広がります。

承継後のトラブルを防ぐ「3つのすり合わせ」

M&Aや親族・従業員への承継が決まったとき、意外と見落とされがちなのが「引き継ぎの内容」の明確化です。価格や日程の交渉に目が向きがちですが、承継後に「思っていたのと違う」とトラブルになるケースが後を絶ちません。

事前に先代と後継者が必ずすり合わせるべき項目は、次の3つです。

  1. 経営理念(何のために、誰のためにこの店を続けるのか)
  2. ビジョン(5年後・10年後にどんな店にしたいか)
  3. 中長期の経営計画(売上目標、店舗数、スタッフ体制など)

特に飲食店は「オーナーの人柄や価値観」が商品の一部になっているケースが多く、理念の継承がうまくいかないと常連客が離れることもあります。

これらを口頭だけでなく、文書として明文化しておくことが、承継後の安定経営への近道です。

まとめ:廃業を選ぶ前に、お店の価値を正しく知ろう

後継者不在で悩む飲食店オーナーに、今すぐできることを整理します。

  • 売却価格の概算を計算する(純資産 + 営業利益 + 減価償却費の3年分)
  • 事業引継ぎ支援センターに早めに相談する(無料・全都道府県に設置)
  • 経営理念・ビジョン・中長期計画を明文化する(承継後トラブルの予防)

そして忘れてはならないのが、常連客との関係こそがお店の最大の資産だということ。再来店を積み重ねてきた顧客との絆は、売却価格を高め、承継後の経営を安定させる"のれん"そのものです。

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